ボイル・シャルルの法則

最終更新日: 2026-07-15

ボイル・シャルルの法則とは

気体の圧力・体積・温度の関係を表す基本法則です。危険物の蒸気や容器内の圧力変化を考えるうえで重要で、甲種・乙種の物理・化学分野で出題されます。「ボイルの法則」と「シャルルの法則」を組み合わせたものが「ボイル・シャルルの法則」です。

それぞれの法則の式と意味

絶対温度への換算

(5) ボイル・シャルルの法則の計算で使う温度は摂氏(℃)ではなく絶対温度(K)であり、試験計算では T [K] ≒ t [℃] + 273(厳密には273.15)で換算する。(北海道大学「初等熱力学」PDF・3.1 状態方程式

  • 例:0℃ = 273K、27℃ = 300K、100℃ = 373K

「温度を使うときはまずKに直す」を計算の第一歩にすると失点を防げます。

計算例

例1(ボイルの法則)
27℃で圧力1.0×10⁵Pa、体積2.0Lの気体を、温度を変えずに圧力2.0×10⁵Paまで圧縮すると体積は何Lになるか。

  • P₁V₁ = P₂V₂ より、1.0×10⁵ × 2.0 = 2.0×10⁵ × V₂
  • V₂ = (1.0×10⁵ × 2.0) ÷ (2.0×10⁵) = 1.0L

圧力を2倍にしたので体積は半分になります。

例2(ボイル・シャルルの法則)
27℃、体積3.0Lの気体を、圧力を一定に保ったまま87℃まで加熱すると体積は何Lになるか。

  • まず絶対温度に換算:27℃=300K、87℃=360K
  • 圧力一定なのでシャルルの法則 V₁ / T₁ = V₂ / T₂ を使う
  • 3.0 / 300 = V₂ / 360
  • V₂ = 3.0 × (360 ÷ 300) = 3.6L

摂氏のまま「27→87で約3.2倍」などと計算すると誤答になります。必ず絶対温度で比を取る点が試験のポイントです。

理想気体の状態方程式との関係

ボイル・シャルルの法則で「一定」となる PV / T の値は、気体の物質量 n に比例します。これを式にしたものが理想気体の状態方程式です。

物質量 n が一定なら nR は定数なので、PV / T = nR = 一定となり、ボイル・シャルルの法則に一致します。つまりボイル・シャルルの法則は、状態方程式で n を一定にした特別な場合と考えられます。

混合気体と分圧

混合気体の計算例

温度一定で、6気圧の酸素10Lと1気圧の窒素60Lを30Lの容器に入れる場合、酸素の分圧は2気圧、窒素の分圧も2気圧となり、全圧は4気圧です。

  • 酸素:6×10÷30=2気圧
  • 窒素:1×60÷30=2気圧
  • 全圧:2+2=4気圧

出典・参考

※各問題の数値条件は問題文に明示し、単位をそろえて計算します。

ボイル・シャルルの法則に関する問題