ニトログリセリン(C₃H₅(ONO₂)₃)とは
第5類(硝酸エステル類)に分類され、乙種第5類試験の最重要物質です。分子内に硝酸エステル基を含む自己反応性物質で、衝撃・摩擦・加熱で極めて容易に爆発するため、通常は珪藻土などに吸収させてダイナマイトとして扱われます。
(1) 第一種自己反応性物質に当たり、指定数量は10kgです。
性状のポイント
- (2) 無色~淡黄色の油状の液体で、わずかに甘味がある。
- (3) 凍結すると感度が上がり、かえって危険になる(約8℃で凍結する)。
- (4) 加熱・打撃・摩擦により容易に爆発する。
- (5) 分子内に酸素を含み、自己燃焼性が高い。
- (6) 水にほとんど溶けない。
- (7) 珪藻土などに吸収させたものがダイナマイトである。
- (8) 血管拡張作用があり、蒸気を吸入すると頭痛を起こすことがある。
覚え方・ひっかけ
ニトログリセリンの最大のひっかけは「凍結すると安全になる」という誤り選択肢です。実際は凍結すると感度が上がってかえって危険になります。「常温で油状の液体」「打撃・摩擦・加熱で爆発」「ダイナマイトの原料」が定番の正答。心臓の薬(血管拡張作用)としての顔もあり、蒸気吸入で頭痛を起こす点も問われます。消火は大量の水による冷却が基本ですが、爆発の危険があるため実際には消火が極めて困難です。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」ニトログリセリン GHSモデルSDS(CAS 55-63-0)
- 同SDS:物理的性質・爆発危険性に関する記載
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。