燃焼点
燃焼点とは、引火したあとも燃焼が継続するのに十分な量の蒸気を発生する最低の液温です。引火点では一瞬燃えても火が消えてしまうことがあり、燃え続けるにはもう少し高い液温が必要になります。
定義
- (1) 燃焼点とは、可燃性液体に点火したときに、燃焼が継続するのに十分な量の蒸気を発生する最低の液温をいう。引火点では引火しても燃焼が継続しない場合がある。総務省消防庁「危険物とは」
- (2) 燃焼点は引火点より数℃から十数℃高いのが一般的である。多くの可燃性液体では引火点より約5〜10℃高い。消防試験研究センター「過去に出題された問題」
3つの温度の関係
- (3) 同一物質では、通常引火点 < 燃焼点 < 発火点の順に温度が高くなる。総務省消防庁「危険物とは」
なぜ差が生じるのか
- (4) 引火点は「一瞬だけ燃焼範囲の下限に達する蒸気量」の温度である。燃焼を継続させるには、燃えて消費される蒸気を上回る速さで蒸気が供給され続ける必要があるため、より高い液温が要る。総務省消防庁「危険物とは」
- (5) 燃焼点は消防法令上の危険物の区分には使われない。法令が用いるのは引火点と発火点であり、燃焼点は燃焼現象を理解するための概念である。e-Gov「消防法 別表第一備考」
試験での頻出ポイント
- 「引火点<燃焼点<発火点」の大小関係が最頻出です。
- 燃焼点は「引火した炎が燃え続ける最低の液温」。引火点との違いは「継続するかどうか」です。
- 燃焼点も点火源を必要とします。「燃焼点は点火源なしで燃え出す温度」とする選択肢は誤りで、それは発火点の説明です。
- 消防法上の品名区分に使われるのは引火点と発火点で、燃焼点は使われません。
出典・参考
- 総務省消防庁 危険物とは
- 一般財団法人消防試験研究センター 過去に出題された問題