硝酸カリウム(KNO₃)とは
第1類危険物の酸化性固体で、火薬や肥料としても利用される物質です。乙種第1類(乙1)試験では、酸化力の相対的な弱さや保管方法が問われることがあります。
(1) 第二種酸化性固体に当たり、指定数量は300kgです。
性状のポイント
- (2) 無色または白色の結晶性粉末で、見た目には他の白色結晶と区別しにくい
- (3) 水への溶解度は25℃で357g/Lと比較的高いが、潮解性はほとんどなく比較的保管しやすい
- (4) 加熱や燃焼により分解し、酸素を放出する
- (5) 硫黄・木炭と混合した黒色火薬の原料として用いられます。
- (6) 単体は不燃だが、酸化力を持つため他の可燃物の燃焼を助ける
身近な製品・市販形態
- 「硝酸カリ」の名で肥料として園芸店・農業資材店に置かれる(窒素とカリウムを同時に補える単肥で、水耕栽培の液肥原料にも使われる)。
- 食肉加工品(ベーコン・生ハム)やチーズの発色剤・保存目的の食品添加物として使われる。知覚過敏用の歯磨き粉に配合される例もある。
- 黒色火薬の主原料「硝石」がこの物質で、木炭・硫黄と混ぜて花火や火縄銃の火薬になった。酸化剤(硝酸カリウム)+可燃物(木炭・硫黄)という第1類の危険性の組み合わせが、そのまま火薬の構成になっている。
- 単体の結晶・粉末は肥料・試薬として袋入り・瓶入りで流通する。
覚え方・ひっかけ
硝酸カリウムは第1類の中でも酸化力が相対的に弱い物質として分類されることがあり、試験では「強い酸化剤との区別」が問われます。火薬の成分として火硫黄との混合が歴史的に知られていますが、危険物試験の範囲では「酸化性固体としての化学的性質」に焦点が当たります。消火は大量注水が原則で、塩素酸塩グループに属します。吸湿性が低く比較的保管しやすい点も、他の酸化性固体との相対的な特徴として覚えておくと役立ちます。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」硝酸カリウム 安全データシート(CAS 7757-79-1)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本解説はAIが上記の政府公表資料等を参考に作成した暫定版です。数値は代表値であり、正確性は要確認です。