金属の腐食
金属が環境中で酸化されて劣化する現象と、その防止策を扱う分野です。危険物取扱者試験では、地下タンクや配管の腐食対策として、異種金属の接触による腐食と、犠牲陽極による防食が問われます。
腐食と防食
- (1) 腐食は金属が環境中で酸化される現象である。異種金属が電解質を介して接触すると、電極電位が低い金属側が酸化・溶解しやすい。(北海道大学「化学物質」・土木研究所「電気防食に関する研究」PDF・流電陽極方式)
- (2) 鉄鋼にZnやMgなど、鉄より電極電位の低い金属を接続すると、その金属が先に酸化されて鉄を守る。これを犠牲陽極による防食という。(農林水産省「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル」PDF・4.3.1 流電陽極方式・土木研究所資料PDF・流電陽極方式)
ひっかけ
- 犠牲陽極には、守りたい金属より電極電位の低い(イオン化傾向の大きい)金属を使う。鉄に銅を接続しても防食にならず、かえって鉄側の腐食が進む。
- 腐食しやすさには環境や不動態なども影響するため、イオン化傾向だけであらゆる条件を断定しない。
出典・参考
- 国立研究開発法人土木研究所 電気防食に関する研究(流電陽極方式の原理)
- 農林水産省 農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル(犠牲陽極による防食)