五フッ化ヨウ素(IF₅)とは
ヨウ素とフッ素からなるハロゲン間化合物で、第6類(酸化性液体)に分類されます。乙種第6類(乙6)では、三フッ化臭素(BrF₃)・五フッ化臭素(BrF₅)とともに「ハロゲン間化合物」の代表物質として出題されます。臭素系のフッ化物に比べると反応はやや穏やかとされますが、それでも強力な酸化剤であることに変わりはありません。
性状のポイント
- (2) 無色の発煙性液体です。
- (3) 比重は3.207、沸点は100.5℃で、常温では液体です。凝固点は10℃弱と高めで、低温では固化することがあります。
- (4) 空気中で発煙します。
- (5) 強力な酸化剤で、可燃物の燃焼を促進します。
危険性
- (6) 水と激しく反応し、フッ化水素(フッ化水素酸)などを生成します。反応は危険です。
- (7) 強いフッ素化作用を持ち、ガラスを侵し、有機物を炭化・発火させることがあります。
- (8) 反応性は三フッ化臭素・五フッ化臭素よりは穏やかとされますが、強力な酸化剤であることに変わりはありません。
- 生成するフッ化水素はガラスを侵すため、漏えい・水分混入時にはガラス容器も安全ではありません。
- 皮膚・粘膜への腐食性が強く、蒸気の吸入も危険です。
貯蔵・取扱いと消火方法
- 水分(湿気)との接触を厳禁とし、密栓して換気のよい冷暗所で貯蔵します。
- 可燃物・有機物から隔離し、本品と反応しにくい耐食性の容器で保管します。
- (9) 消火は注水・泡消火を避け、粉末消火剤・乾燥砂などを用います。
覚え方・ひっかけ
- 三フッ化臭素・五フッ化臭素と共通する「水と反応してフッ化水素を生成」「注水厳禁・粉末・乾燥砂で消火」がそのまま頻出ポイントです。
- 反応性の強さの相対比較では、一般に五フッ化臭素(BrF₅)が最も強く、五フッ化ヨウ素はそれより穏やかと整理されます。「最も反応性が高いのはどれか」という問いで IF₅ を選ばせるひっかけに注意します。
- 「不燃性である」ことと「危険性が低い」ことは別です。それ自体は燃えませんが、可燃物を発火させる強い酸化力を持つ、という第6類共通の考え方で判断します。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」では、CAS 7783-66-6(五フッ化ヨウ素)の個別GHSモデルSDSを確認できなかったため、検索一覧へのリンクは除外(個別SDSは要継続確認)。
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本解説はAIが上記の政府公表資料等を参考に作成した暫定版です。数値は代表値であり、正確性は要確認です。