ニトロセルロース(硝化綿)とは
第5類(硝酸エステル類)に分類され、乙種第5類試験で重要です。天然のセルロース(綿などの植物繊維)を硝酸でエステル化した高分子物質で、火薬・爆薬の原料として使用されます。別名「綿火薬(硝化綿)」です。
(1) 第一種自己反応性物質に当たり、指定数量は10kgです。
性状のポイント
- (2) 外観は原料の綿や紙に似た白色の固体である。
- (3) 硝酸エステル類に分類される(ニトログリセリンと同じ分類)。
- (4) 水に溶けない。
- (5) 硝化度(窒素含有量)が高いものほど危険性が大きい。
- (6) 分子内に酸素を含み、自己燃焼性が高い。
- (7) 日光や加熱により自然分解し、発火することがある。
- (8) エタノールまたは水で湿潤させた状態で貯蔵する。
- (9) 乾燥すると危険性が高まる。
覚え方・ひっかけ
ニトロセルロースはニトログリセリン同様、硝酸エステル類に属する自己反応性物質です(ニトロ化合物ではない点が分類ひっかけの定番)。固体という形態がニトログリセリン(液体)との大きな違い。「硝化度が高いほど危険」「日光・加熱で自然分解して発火」「エタノールまたは水で湿潤させて貯蔵=乾燥させると危険」がセットで問われます。消火は大量の水による冷却が原則です。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」ニトロセルローズ GHSモデルSDS(CAS 9004-70-0)
- 同SDS:乾燥による爆発危険性と湿潤保管
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。