エタノール(C₂H₅OH)とは
第4類(アルコール類)に分類され、乙種第4類試験で頻出です。酒の主成分で、メタノールと異なり低毒性ですが、引火点が約12℃と非常に低い引火性危険物です。
性状のポイント
- (2) 無色透明の液体で、独特のアルコール臭があります
- (3) 引火点は約13℃、比重は約0.79
- (4) 水に任意の割合で混和し、蒸気は空気より重い
- (5) 一般的な消毒用アルコールの主成分
- (6) 飲食用・医療用・工業用と幅広く使用される
身近な製品・市販形態
- 薬局・ドラッグストアの消毒用エタノール(日本薬局方の規格は76.9〜81.4vol%)と無水エタノール、ホームセンターの燃料用アルコール、そして酒類。いずれもボトル・スプレー・詰替えパウチで流通する。
- 消防法のアルコール類は「含有量60%未満の水溶液を除く」ため、消毒用エタノールは濃度が60%以上あり危険物に該当する。一方、アルコール度数の低い酒類は該当しない。同じ「エタノール製品」でも濃度で扱いが変わる代表例。
- ウェットティッシュ、化粧水、ヘアスプレー、消臭スプレーなど、エタノールを含む家庭用品は多い。噴霧中の火気使用が引火事故になるのはこのため。
- カセットコンロ用の固形燃料・ジェル燃料もアルコールを主成分にするが、こちらは固体・ゲル状のため第4類ではなく第2類の引火性固体として扱われる。
覚え方・ひっかけ
エタノールはメタノールと同じアルコール類ですが、低毒性である点が大きな違いです。しかし危険物としては同等の引火性を持ちます。両者とも水溶性ですが、蒸気は空気より重いため低所への滞留に注意します。消火はアルコール泡(AFFF)が効果的で、普通の泡消火器は効かない点がひっかけポイントです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」エタノール SDS(CAS 64-17-5)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料