危険物施設保安員

最終更新日: 2026-07-23

危険物施設保安員

選任が必要な施設

(1) 危険物施設保安員は、製造所等の構造・設備に関する保安業務を行う者です。省令で除外される施設を除き、次の施設で定めます。「100倍以上」には、ちょうど100倍も含まれます(消防法第14条危険物の規制に関する政令第36条)。

製造所等指定数量の倍数基本的な扱い
製造所100倍以上必要
一般取扱所100倍以上必要
移送取扱所数量条件なし必要
上記以外の貯蔵所・取扱所危険物施設保安員の対象外

(2) 移送取扱所には「100倍以上」という数量条件がありません。ただし、次の省令上の除外に該当するものは対象外です。名称の似た移動タンク貯蔵所は、そもそも対象施設の列挙に含まれません。

省令上の除外

(3) 規則第60条は、次の施設を危険物施設保安員の対象から除いています。製造所または一般取扱所が100倍以上であっても、該当すれば定める必要はありません。

区分除外される施設
一般取扱所ボイラー、バーナーその他これらに類する装置で危険物を消費するもの
一般取扱所車両に固定されたタンクへ危険物を注入するもの
一般取扱所容器へ危険物を詰め替えるもの
一般取扱所油圧装置・潤滑油循環装置その他これらに類する装置で危険物を取り扱うもの
製造所移送取扱所一般取扱所鉱山保安法が適用されるもの
製造所一般取扱所火薬類取締法が適用されるもの

資格と業務

(4) 危険物施設保安員について、危険物取扱者免状や実務経験は法定の選任要件とされていません。甲種・乙種免状と6か月以上の実務経験が必要な危険物保安監督者と区別します。

(5) 危険物施設保安員の主な業務は次のとおりです(危険物の規制に関する規則第59条)。

業務内容
維持管理製造所等の構造・設備を維持管理する
点検・記録定期・臨時に点検し、その記録を保存する
異常時の措置異常を発見したときは危険物保安監督者等へ連絡し、適切な措置を講ずる
装置の保安管理計測装置、制御装置、安全装置等の機能を保安管理する
監督者との連携危険物保安監督者の指示に従い、構造・設備の保安に関する業務を行う

(6) 危険物保安監督者が危険物の取扱作業を監督するのに対し、危険物施設保安員は施設の構造・設備の保安実務を担います。一つの施設で両方が必要になる場合もあります。

根拠:消防法第14条危険物の規制に関する政令第36条危険物の規制に関する規則第59条・第60条

危険物施設保安員に関する問題