メタノール(CH₃OH)とは
第4類(アルコール類)に分類され、乙種第4類試験の頻出問題です。最も単純なアルコール類で、引火点が約11℃と非常に低く、常温で着火危険があります。
性状のポイント
- (2) 無色透明の液体で、わずかなアルコール臭があります
- (3) 引火点は約11℃(非常に低い)、比重は約0.79
- (4) 水に完全に溶解し、蒸気は空気より軽い
- (5) 飲み込む、皮膚に接触する、または吸入すると有毒で、中枢神経系や視覚器などへの障害のおそれがある(厚生労働省「メタノール」個別SDS・危険有害性情報)
- (6) 古い家具の除去剤や工業用溶剤として使用される
身近な製品・市販形態
- ホームセンターの燃料用アルコール(アルコールランプ・アルコールストーブ用)、カー用品店のウォッシャー液や燃料タンクの水抜き剤に含まれる。ボトル入りで売られる。
- 見た目もにおいもエタノールに似るが、飲むと失明や死亡に至る毒性があるため、製品には飲用不可の表示がある。薬局の「消毒用アルコール」はエタノール主体で、燃料用アルコールとは別物。誤用防止のため名称の違いで区別する。
- 危険物としてはエタノールと同じアルコール類(指定数量400L)。炎の色が淡く明るい場所では見えにくいため、燃えているアルコールランプに注ぎ足して引火する事故が起きやすい。
覚え方・ひっかけ
メタノールの特徴は「水溶性=蒸気が軽い」点です。これにより、蒸気が上昇しやすく低所には滞留しません。しかし引火点が低いため、常温の空気中で簡単に着火します。「有毒かつ引火性」という二重の危険があるため、他のアルコール類(エタノール)との違いを正確に把握することが重要です。消火はアルコール泡(AFFF)か大量の水での冷却が適切です。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」メタノール GHSモデルSDS(CAS 67-56-1)
- 同SDS:引火点・水への溶解性等の物性値
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料