赤りん(せきりん)とは
赤りんは第2類(可燃性固体)に分類される危険物で、りん(元素記号 P)だけからなる単体です。黄りん(白りん)とは互いに同素体の関係にあり、構成元素は同じ(ともに P)ですが、原子の結合構造が異なるため性質が大きく違います。
(1) 政令別表第三の「赤りん」に当たり、指定数量は100kgです。
性状のポイント
- (2) 赤褐色の粉末で、無臭である。
- (3) 水にも二硫化炭素にも溶けない。
- (4) 黄りんに比べて化学的に安定で、常温の空気中では自然発火しない(発火点は約260℃)。
- (5) 毒性は黄りんより低い。
- (6) 燃焼すると有毒な五酸化二りん(十酸化四りん)を生じる。
- (7) マッチの側薬などに利用される。
- (8) 塩素酸カリウムなどの酸化剤と混触すると、発火・爆発の危険がある。
- (9) 水とは反応しないため、消火には注水による冷却消火が有効である。
覚え方・ひっかけ
「同素体=組成(構成元素)は同じ・構造が違う」がすべての基本です。「赤りんと黄りんは別の化合物」「りんと硫黄の化合物」といった選択肢は誤り。安定性・危険性の大小は黄りんと逆に問われやすいので、赤りん=安定・黄りん=危険と対で押さえましょう。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」赤りん 安全データシート(CAS 7723-14-0)
- 総務省消防庁 危険物データベース登録の手引・危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物の区分・性状の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。