燃焼形態

最終更新日: 2026-07-26

燃焼形態

燃焼形態は、2つの軸で整理すると混乱しません。

分類
① 可燃物がどうやって燃える状態になるか表面燃焼無煙燃焼)・分解燃焼・蒸発燃焼・自己燃焼
② 気体になったあと空気とどう混ざるか予混合燃焼拡散燃焼

たとえばろうそくは「固体のろうが融けて蒸発する(蒸発燃焼)」うえに「その蒸気が拡散しながら燃える(拡散燃焼)」ので、両方の軸で説明できます。

① 可燃物側の分類

形態仕組み代表例
表面燃焼無煙燃焼可燃性ガスをほとんど発生せず、固体の表面で直接酸素と反応する木炭、コークス、金属粉
分解燃焼加熱により熱分解して可燃性ガスを生じ、そのガスが燃える木材、石炭、紙、プラスチック
蒸発燃焼液体(または昇華する固体)が蒸発し、その蒸気が燃えるガソリン灯油硫黄、ナフタレン
自己燃焼(内部燃焼)分子内に酸素供給源をもち、外部からの酸素供給が乏しくても燃焼が進む第5類危険物(ニトロセルロースニトログリセリンなど)

同じ材料でも形態が変わる例

材料状態燃焼形態
木材のまま分解燃焼
木炭にしたもの表面燃焼無煙燃焼
硫黄固体蒸発燃焼(融けて蒸発する)
ろう固体蒸発燃焼(融けて蒸発する)

② 気相での混合による分類

形態混合のタイミング燃焼速度
予混合燃焼燃焼に混合済み大きい青く短いガスコンロ、エンジン内、蒸気の爆発
拡散燃焼燃焼しながら混合小さい赤〜黄で長い、すすが出るろうそく、ライター、たき火、タンク火災

燃焼の3要素と消火

  • (8) 燃焼には可燃物・酸素供給源・点火源(熱源)の3要素が必要で、これに連鎖反応を加えて4要素とすることもある。消火は、除去(可燃物を断つ)・窒息(酸素を断つ)・冷却(熱を奪う)・抑制(連鎖反応を止める)のいずれかで行う。総務省消防庁「危険物とは」
  • (9) 自己燃焼する第5類危険物は分子内に酸素をもつため、窒息消火が効きにくい。大量の水による冷却消火が原則である。e-Gov「危険物の規制に関する政令 別表第五」

試験での頻出ポイント

  • 「木材=分解燃焼、木炭=表面燃焼」「硫黄・ろう=蒸発燃焼」が定番です。
  • 金属粉は表面燃焼無煙燃焼)です。
  • 第5類は自己燃焼するため、窒息消火が効きにくく、水による冷却が原則です。
  • 予混合燃焼拡散燃焼の「燃焼速度」「炎の色」「爆発の危険」を入れ替えた選択肢に注意します。

出典・参考

燃焼形態に関する問題